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朝起きたらラインが来ていた。



「最近言えてなかったけど」

「好きやで。」


あぁ。



1年目の記念日も過ぎて、彼が東京に行っている1ヶ月半の間に、ちょっとずつ不安になっていた。
夏に同じように距離が生まれた時には毎日ラインしていたのに。
今は週に一度、ほぼ業務連絡。


そして、それが平気になってきている自分にも不信感が生まれた。半年前にはただ、"10日間会えない"という事実だけで、まだ離れてもいないときから寂しかったというのに。

会っていないと、言葉を交わしていないと、自分の気持ちすらよくわからなくなって、「あれ、もしかしたら、私が冷めてしまったのかな」なんて怖くなるときもある。
図々しくも大学の隣りにあって日当たりもいい彼の部屋に居座って、ずっと、彼のかけらを感じながら生活しているというのに。

そのくせして、なんだか最近、喉の奥でつっかえて、「やっぱなんでもない」こんな言葉が増えてしまって、妙に焦る。

そんなタイミング。

そんな私の不安を汲んだわけなかろうけれど、きっと酔っ払っていたんだと思うけれど、頬が緩んだ。


あぁ、ちゃんと彼の中にも私の中にもあった。



「私も好き」

「早く会いたい」